一般皮膚科の症状・病気|東松山市のはせがわ泌尿器科皮フ科クリニック - バス停「上沼」近く

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一般皮膚科の症状・病気

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一般皮膚科の症状・病気

白癬(水虫・爪水虫)

  • 白癬とは皮膚糸状菌という真菌(カビ)によっておこる感染症です。最も多いのは足底や足の指に生じる足白癬です。それ以外でも頭部白癬、体部白癬、股部白癬、爪白癬などがあります。
  • 爪の一部やポロポロ落ちる皮膚を直接鏡検します。糸状菌を確認することで診断します。
  • 治療法は抗真菌薬の外用剤(クリーム・ローション)が中心ですが、細菌感染や外用剤による接触性皮膚炎を併発している場合はまずその治療を優先させます。爪白癬の場合は爪に直接塗るような外用薬があります。

尋常性ざ瘡(にきび)

  • 思春期の男女に好発する、にきび。原因は男性ホルモンによる皮脂の分泌亢進、細菌(アクネ菌)の増殖、偏った食生活や睡眠不足、精神的な要素や外的刺激など多岐にわたります。
  • 顔・胸・背部に面皰、丘疹、膿疱が多発し、色素沈着や小瘢痕を残して治癒します。
  • 治療の基本は、毛穴につまった脂を取り除くことと、アクネ桿菌に対する治療です。患者さんのにきびの状態に応じて、外用レチノイド(ディフェリンゲル)、抗菌薬外用、抗菌薬内服の組み合わせを選択しています。ビタミン剤の内服や、漢方薬を併用することがあります。

アトピー性皮膚炎

  • 家族歴・既往歴に喘息、鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎などがあり痒みの強い湿疹が特徴的です。アレルギー疾患の1つで良くなったり、悪くなったりを繰り返します。
  • 皮膚は乾燥し、外界刺激に対するバリア機能が低下しています。そのため食べ物・発汗・外的刺激・ほこり・細菌・カビ・ストレスなどさまざまなものが、誘発因子、増悪原因となります。
  • 治療は症状とライフスタイルなどを十分お聞きした上で、適切なステロイド外用剤や免疫抑制剤、保湿剤等を使用します。

接触性皮膚炎(かぶれ)

  • 植物、毛染め、市販消毒薬、湿布、金属などの外的刺激に接することで生じる湿疹です。一般的に「かぶれ」とも呼ばれ、接触した部分とそうでない部分ではっきりと境界が見えるのが特徴的です。
  • 接触した部分に紅斑(こうはん)や丘疹(きゅうしん)、あるいは水疱(すいほう)といった湿疹を生じます。かゆみや痛みをともなう場合があります。
  • 治療は原因物質を見つけてそれを除去することです。ステロイド外用剤を使用し、痒みを抑えるために抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を内服する場合もあります。

じんま疹

  • 突然、円形、楕円形、地図状に皮膚が赤く腫れて盛り上がる「膨疹」が出現しますが、時間がたつと消えてしまうのが特徴です。
  • 特定の食べ物や寒冷、風邪などのウイルス感染が原因の1つになりますが、ほとんどの場合で原因を特定することは困難なことが多いです。
  • 治療は抗ヒスタミン剤の内服で治療します。症状が激しいものは気道や腸管にも浮腫を生じ、呼吸苦や腹痛を呈します。総合病院での入院が必要なケースもあります。

帯状疱疹・ヘルペス

  • 神経節に潜伏感染していた水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化が原因でおこります。神経節に潜んでいたウイルスが神経に沿って皮膚に移動します。このときに神経を破壊していき、痛みを生じます。
  • 過労やケガ、大きなストレス、病気、手術、免疫抑制薬の使用、高齢化など免疫力が低下したときに発症します。
  • 抗ウイルス薬の内服薬と外用薬で治療しますが、点滴加療(入院)が必要な場合は、総合病院を御紹介いたします。治癒後も神経痛の後遺症が残ることが多いです。

鶏眼・胼胝(うおのめ・たこ)

  • 足や手に外部から持続的に圧迫を受ける場所が角化して硬くなったものを鶏眼(けいがん)・胼胝(べんち)といいます。盛り上がっているものを胼胝といい、俗に言う「たこ」です。平らで魚の目のように見えるものを鶏眼といい、「うおのめ」です。胼胝や痛い足底の鶏眼は診察室で削ります。
  • 胼胝や鶏眼が痛みを伴う場合はカミソリで削ります。削る際の痛みはほぼありません。

虫刺症(虫さされ)

  • 蚊、ブヨ、ノミなどの昆虫、イエダニなどに刺されて生じた皮膚炎です。
  • 刺されたあとにかゆみを伴うやや隆起した赤い発疹が現れます。その後に発疹は消失あるいは軽減する場合がありますが、しばらくたってから再びかゆみを伴う赤い発疹が生じます。時に水ぶくれとなる場合もあります。
  • 発疹に対してはステロイド外用薬を塗布し、症状が強い場合にはステロイド薬を短期間内服します。可能なかぎり原因となる虫を特定して、再び同じ発疹が出ないような対策をとることが必要です。

日光皮膚炎(日焼け)

  • 過度の日光(紫外線)を浴びることによって生じる皮膚障害です。海水浴、アウトドアスポーツ、屋外労働などでよくみられます。重度な「日焼け」です。
  • 治療はステロイド外用薬を使用し、症状が強い場合にはステロイド薬を短期間内服します。

乳児湿疹

乳児湿疹は生後2週~2か月ころによく見られる湿疹で、顔、首、頭など皮脂の分泌が多い部位に現れやすい病気です。にきびのような湿疹やカサカサした赤みのある湿疹、黄色いかさぶたやフケなど、様々なタイプがみられます。乳児湿疹の原因は諸説ありますが、皮脂の分泌が関与していると考えられています。乳児は毛穴が小さく皮脂が詰まって炎症を起こしやすいことも原因の一つとして挙げられます。
きちんと治療しないとひっかき傷から細菌感染などを起こすこともあります。症状が長引く場合などは、皮膚科で適切な治療を受けることをお勧めします。

おむつかぶれ

尿や便などが刺激となり、おむつが接触する部位に赤いブツブツやただれが生じます。おむつをこまめに替えて、清潔と乾燥を保つことが予防とケアになります。おむつを替えるときは、はずした後、患部を少し乾かしてから装着すると良いでしょう。清潔は大切ですが、洗いすぎには注意が必要です。石鹸を使用するのは1日1回とし、すすぎ残しのないように十分に流しましょう。早く治すためには塗り薬が有効です。亜鉛華軟膏やワセリン軟膏などで皮膚を保護します。
カビの一種であるカンジダ菌の感染も同じような症状がみられるので注意が必要です。数日間ケアしても症状が改善しない場合は、お早めに受診してください。

とびひ(伝染性膿痂疹)

初夏から夏にかけて乳幼児や学童によくみられる病気です。皮膚表面に細菌が感染し、水疱や発赤、びらんなどができます。かゆみが強く、掻きむしった手を介して、水ぶくれやかさぶたがあっという間に全身へ広がります。この広がり方から「飛び火」と呼ばれています。
細菌は健康な皮膚には感染しませんが、傷ができたり、アトピー性皮膚炎があったりすると、皮膚の抵抗力が弱くなり感染してしまいます。治療は抗生剤を内服し、患部を清潔にして抗生剤入り軟膏を塗布します。適切な治療により、1週間程度で治っていく病気です。生活上では、患部をしっかりシャワーで洗い流すなど清潔を保ち、他の部位に広げたり、他人にうつしてしまったりしないようにしてください。

水いぼ(伝染性軟属腫)

水いぼは、イボウイルスとは異なる伝染性軟属腫ウイルス(ポックスウイルスの一種)の感染で発症する病気です。直径数mm程度のドーム状のぶつぶつが皮膚に現れます。かゆみを生じることがあり、掻くことで内容物が皮膚に付着すると次々とうつっていきます。水いぼは、感染したお子さんとの直接的な接触だけでなく、タオルや浮輪、ビート板などでも感染します。プールのときにはこれらの共用を避けるとともに、プール後はシャワーできれいに洗いましょう。
自然治癒が期待できますが、治療を希望される場合はお気軽にご相談ください。

いぼ(尋常性疣贅)

いぼは皮膚から盛り上がっている小さなできもので、ヒトパピローマウイルスの感染によって発症します。このウイルスは傷などから皮膚に入り、皮膚の深層の細胞に感染して、周囲の正常細胞を押しのけて増殖し続けます。痛みやかゆみは伴いませんが、放置するとさらに増えたり、人にうつしたりすることがあります。小児からご年配の方まで男女を問わずみられます。